« ドコモDCMXスタートは強い追い風――三井住友カードに聞く | メイン | MouRa:無料で読めるWebコミック »

April 19, 2006

「おサイフケータイ」決済総まとめ

BCNランキング :: 特集 :: 「おサイフケータイ」決済総まとめ、7つのサービスそれぞれの違いは?
 現在「おサイフケータイ」で利用できるプリペイド型のサービスは、ビットワレットが運営する「Edy(エディ)」と東日本旅客鉄道(JR東日本)の「モバイルSuica(スイカ)」の2つ。いずれも電子マネーとしては早くから利用されてきたサービスだけになじみも深い。
 ポストペイ型のサービスは三井住友カードの「三井住友カードiD(アイディ)」とUFJニコスの「Smartplus(スマートプラス)」、さらにJCBの「QUICKPay(クイックペイ)」の3つ。加えて4月下旬にはNTTドコモもFOMAの「おサイフケータイ」利用者を対象にした2つのポストペイ型決済サービスを開始する。1つは「DCMX」で、サービス内容は他とほぼ同じ。もう1つは「DCMX mini」。利用額が月額1万円までに制限されるが、請求は電話料金と一緒でクレジットカードが必要ないのが特徴。なお、ドコモの「DCMX」に限らず、どの携帯電話会社の「おサイフケータイ」かによって、利用できる決済サービスが異なっているので注意が必要だ。


 まもなく開始されるドコモのサービスを加えると、これから7つもの「おサイフケータイ」向け決済サービスが入り乱れることになる。基本的にはサービスごとに決済端末が必要になるため、レジ周辺にはサービス別の端末がいくつも並ぶわけだ。
 しかし、ドコモが展開する携帯電話決済用システム「iD」は、自社の「DCMX」と「DCMX mini」だけでなく「三井住友カードiD」でも共用している。そのためこの3つサービスは同じ端末で利用できる。さらに、クレディセゾンやユーシーカード、イオンクレジットカードサービスが「iD」採用を表明しており、共通の決済システムとして一本化の期待も大きい。クレディセゾンとユーシーカードは06年中、イオンは06年7月をめどに加盟店や店舗に対応端末を設置してサービスを開始する予定だ。今のところ、SmartplusやQUICKPayなどはそれぞれ独自の決済システムを使用している。
 どの決済サービスを利用するにせよ、一番ポイントになるのは、プリペイド型かポストペイ型かの違いだろう。プリペイド型の利点でもあり欠点でもあるのは、なんといっても「チャージしなければ使えない」ということ。自分で入金という操作をして初めて使えるようになるため、支出の管理がしやすい。ついつい使いすぎるということも防げる。その一方で、なくなるたびにチャージしたり、常に残高を気にしながら使わなければならないという煩わしさもある。
 一方、ポストペイ型はチャージ不要なのがメリット。利用範囲内であればワンタッチで支払いができ、サービスによってはキャッシングも行える。さらに、使った分だけしか請求されないため、プリペイド型のように携帯電話に電子マネーを残すことがなく、残高を気にしなくてもよい。しかし中身はほとんどクレジットカードと同じ。ついつい使いすぎて……ということのないように、自己管理は不可欠だ。

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://bugfix.s3.xrea.com/x/mt/mt-tb.cgi/196

コメントする