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April 18, 2006

ドコモが驚いたLG電子の「スピード感」――SIMPURE L開発物語

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 4月14日、全国一斉に「SIMPURE L」がリリースされた。韓LG電子が初めて開発したFOMA端末であり、また価格を抑えたSIMPUREシリーズの第1号という記念碑的な端末だが、完成までには日韓それぞれのスタッフの苦労があったようだ。
 開発に携わったNTTドコモとLG電子の社員に、互いの印象も交えて開発までの道のりを話してもらった。


 ドコモのプロダクト部、渋谷大介氏はその開発スピードに驚かされたと話す。「『かたちもない』状態から、1年ちょっとでここまで作り上げた。問題が見つかってもリカバリーが早く、国内のほかのメーカーと比較してもすぐに直してくれる。だからこの時期に出せた」
 安氏は「LG電子では『朝言われたことは、その日のうちに答えを出せ』と言われている」と笑う。
 LG電子東京デザイン分所の分所長 崔晋海氏は、ドコモの厳しさはスペック以外の面にあったと話す。「例えば端末の表面処理の部分。水圧転写の技術で塗装を行っているが、これが『上から下まで均一でないといけない』といったようなポイントだ。ほかにも折りたたみを開け閉めするときのヒンジの質感や、パーツの合わせ部分の細かさなど、高い完成度を求められる。デザイナーとして勉強になった」
 安氏はまた、日本はドキュメンテーション(文書を作成すること)にこだわる国だと笑う。「(韓国の人間には)『日本はマニュアル社会だよ』と話していた。ほかの国では“いいもの”さえ作れば資料を作らないですむところが、日本ではドキュメンテーションが求められる。その分、ごまかしが効かないところがある」
 ドコモの要求する水準の厳しさを示す、端的なエピソードがある。携帯を開発すると、ソフトウェアのテストを行うが、その項目数は「多くの場合だいたい5000〜1万項目」(安氏)。ところがドコモの場合はテストが厳しく、チェック項目が「この5倍以上」(笑)だったという。

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