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March 02, 2006

「匿名社会」座談会(下)

情報共有し信頼社会へ…「匿名社会」座談会(下) : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
 ――弱者を守る仕組み作りが立ち遅れていないか。
 堀部 保護法だけでは対応できない。個人情報の悪用、高齢者や子どもの被害を防ぐには、新たな制度面での枠組みが必要になる。情報の共有には、それぞれが個人情報を管理し、守るという意識がないといけない。日本ではそれが育ってこなかった面もある。個人情報の利用と保護のバランスを図っていくには一般市民の理解が不可欠で、メディアの役割も大きい。  ――何を守り、何を共有すべきか、きちんと考える必要がある。
 山岸 その区別はとても重要だ。弱者には、いろいろな形のプロテクト(保護)を提供しなければならない。一方、情報を発信するメリットにも目を向けないといけない。  ――個人情報保護法の運用見直しが始まっている。現状と見通しは。
 堀部 保護法の見直しは必要だ。施行後3年をめどに検討することになっており、国民生活審議会の個人情報保護部会で、来年夏までに見直すべき点は見直す方向で議論していく。  ――官の情報隠しには、もっと情報公開を利用して対抗しなければと思う。
 江川 どんな社会に住みたいのか、一人一人が考えることが大事だ。匿名社会なのか、透明社会なのか。今はあるべき社会の全体像が見えず、目の前の問題にとらわれてしまっている。官の情報隠しに対しては、知る権利がどれほど大切なものなのか、憲法が出来た時にもう一度戻って考え、行動する必要がある。知る権利が制約されつつある現状と、その行き着く先はどうなるのかを訴えなければならない。ルール作りはそこから始まる。
匿名社会 : 特集 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

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