« トレンドマイクロの営業資料がWinnyに流出 | メイン | Pマーク制度における欠格性の判断基準の設定と運用 »

March 31, 2006

Impress:IPマルチキャスト放送の著作権処理、文化審議会の法制小委が検討開始

Impress:IPマルチキャスト放送の著作権処理、文化審議会の法制小委が検討開始
 文化庁の文化審議会著作権分科会法制問題小委員会(法制小委)の2006年第1回会合が30日、都内で開かれた。中山信弘氏(東京大学教授)が主査を務め、土肥一史氏(一橋大学教授)や苗村憲司氏(情報セキュリティ大学院大学教授)、茶園成樹氏(大阪大学教授)ら13名の委員が議論した。
 法制小委では今期、「新たな著作権法上の課題」として「IPマルチキャスト放送の著作権上の取り扱い」「罰則の強化」「税関での水際取り締まりに関わる著作権法のあり方」について審議し、6月上旬までに報告書をとりまとめる。
 続いて、2005年1月24日の文化審議会著作権分科会で「著作権法に関する今後の検討課題」として示された「権利制限の見直し」「私的使用目的の複製の見直し」「共有著作権に関わる制度の整備」「各ワーキンググループにおける検討課題」を審議し、8月中旬までに報告書をとりまとめる。
 その後、それぞれ意見募集などが行なわれ、最終的にはいずれも12月までに著作権分科会へ報告する予定だ。ワーキンググループについては「デジタル対応」「契約・利用」「司法救済」(いずれも仮称)の3グループを設置し、テーマに応じて検討を進める。
 第2回会合は4月5日に開かれる。IPマルチキャスト放送に関して、業界の有識者から意見を聴取し、議論を深める予定だ。
 なお、2005年にいわゆる“iPod課金”などを巡り法制小委で議論された「私的録音録画補償金制度」については抜本的な見直しが必要との結論に達したため、今期は「私的録音録画小委員会」を新設して検討することになった。第1回会合は4月6日。IT・音楽ジャーナリストの津田大介氏ら18名の委員で検討を進める。

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://bugfix.s3.xrea.com/x/mt/mt-tb.cgi/172

コメントする