« Googleの決済サービス「GBuy」 | メイン | 個人情報情報漏洩罪:個人情報保護法改正案 »

February 11, 2006

ガンホー堀氏

Impress:アジアオンラインゲームカンファレンス2006レポート:ガンホー堀氏、次世代のゲームマネジメント構想を紹介 ソフトウェアプラットフォーム構想とそれに向けた取り組みとは?
 AOGC2日目は、中国ゲーム市場の話題やリアルマネートレードに対する考え方など、日頃はあまり語られないディープな話題が目立った。先日の特別講演で松原氏が指摘していたように、日本ではまだまだ大手メーカーがオンラインゲームに本腰を入れている状態ではないため、こうした情報共有は非常に重要で、大きな意義がある。しかし、ゲーム大国日本で開催されるカンファレンスなのに、ビジネスレイヤーの話題や運営マネジメントの話ばかりで、肝心要のゲームデザイン論が影を潜めているのが残念だ。次回の開催では多様なオンラインゲームデザイン論が展開されることを強く期待したい。
 そうした中、ゲームデザイン論不在の不満を幾分和らげてくれたのが、ガンホー取締役本部長堀誠一氏の有料セッション「2006年、ゲームマネジメントの新たな潮流」。「現在見え始めている未来のゲームシーン」、「現状の諸問題」、「課題を克服するための新しい取り組み」の3段構えで、総論として1月に弊誌のインタビューで堀氏が語った「ソフトウェアプラットフォーム構想」について改めて公式な見解を示した。
 2006年といいつつ、2006年どころではなく次の10年のゲームシーンを見越した壮大な論の展開に、大枠を掴むのがやっとという感じだったが、チートやRMT、ファシリティ問題など、ゲームユーザーにとっても気になる話題も多いため、可能な限り詳しく取り上げていく。今回の講演の大部分は、弊誌インタビューでも触れられている内容なので併せて参照頂きたい。  ガンホーの次世代への取り組みについては、なんといってもGM業務の分業化が斬新だった。同社ではGMグループを廃止し、イベントまわりの業務を専門に行なうイベント制作課、サーバー周りの保守を専門に行なうDCオペレーション課を設置、現在さらにインゲームサポートに特化したナビゲーターも取り入れていく方針だという。
 これによりGM業務の内容が明確化されると同時にキャリアパスも示される。イベント制作課のスタッフは、オンラインゲーム時代のプランナーに、DCオペレーション課のスタッフは、各種エンジニアへとキャリアパスを示した。昨日、モビーダ・ゲームズ取締役の栗原哲氏が、講演内でゲームマスターの慢性的な人材不足について、業界内でゲームマスターのキャリアパスを示せてないことが原因と問題提起を行なっていたが、ガンホーが先んじて回答を出した格好となった。
 ソフトウェアプラットフォームに向けた施策としては、「レーテンシー対策・セッションコントロールのチューニングを積んだネットワークエンジン」、「マルチデータフォーマットの非同期型データ配信システム」、「サーバー横断を意識したパケットブロードキャスティングシステム」の3つを挙げた。ディテールについては伏せられていたが、機会があればその狙いを伺ってみるつもりだ。

インフラ構想は、少し実現性の薄い話だと思ったのではしょりました。GM業務分業化についてはすでに行っている会社が存在します。

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://bugfix.s3.xrea.com/x/mt/mt-tb.cgi/60

コメントする