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February 12, 2006

エリート育成専用「海陽学校」開校

「真のエリート」どう育成 中高一貫「海陽学校」完成 4月開校 : ニュース : 中部発 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
 経済界が中心となって、世界で活躍できる人材育成を目指す愛知県蒲郡市の全寮制男子中高一貫校「海陽中等教育学校」(仮称)。主要3教科は公立中学の2倍の授業をし、高校までの学習内容を4年間で終えるなど、「エリート養成学校」の教育方針が明らかになってきた。寮生活では全員に携帯端末を持たせ、大手企業の若手社員が相談役として寮で寝起きする。6年間で人材をいかに育てるか、注目が集まる同校で10日、4月開校に向けての校舎完成式があった。
 10日の式典には、トヨタ自動車の豊田章一郎名誉会長、JR東海の葛西敬之会長、中部電力の川口文夫社長らが出席し、財界関係者の力の入れようをうかがわせた。豊田名誉会長は「日本のため、世界のため、人のため、社会のためになるような立派な人材を育てる学校にしたい」と話した。
 3階建て校舎は、東京ドーム2・8個分の広大な敷地にある。教室は40人用の広さを30人で使い、生徒は直射日光を避け、北側に設けられた窓を背に座る。生徒には、携帯端末が支給され、端末には現金が不要な電子マネー機能もつく。
 生徒が寝起きする寮は4階建て。全員に5畳ほどの個室が与えられ、トヨタ、JR東海、中部電力などから派遣される若手社員6人が、「フロアマスター」として住み込み、「勉強や悩みなどの相談に乗る」(同校)。午前6時半起床、午後10時半就寝。同7時以降は、自由、学習時間に充てる。
 授業は土曜日も行い、4年間で高校までの学習内容を終える。特に国語、数学、英語の主要3教科は、公立中学の2倍の時間を費やす。
 しかし、中高一貫の進学校でも高校の学習内容を終えるのに5年間かける学校が多く、相当密度の濃い授業になりそうだ。同校は「目指すのは、ゆとり教育ではない。基礎学力を身につけるためには学習に集中し、持続的に取り組む必要がある」と話す。
 残りの2年間は、自分の希望する進路に沿って学習する。海外の大学への進学も想定し、3年生の秋には、実用英語検定2級に合格する英語力を身につけさせる計画だ。こうした方針が注目され、全国6か所で行われた入学試験では、定員120人に対し実質倍率は4・4倍の人気だった。

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